事故物件を買取によって手放す場合は、市場での取引価格の5割以下の価格がつけられるケースが多いです。
しかし、良い条件が整っていれば、相場より高価で買い取ってもらえます。
事故物件を高く買い取ってもらうためにまず重要なのは、訳あり物件の取引実績が豊富な不動産業者と取引を行うことです。
このような業者は、通常の不動産物件ばかり取り扱う業者とは異なり、事故物件の取引のノウハウが蓄積されていて、一般の宅建業者だと評価しないような所でも良く評価してくれる可能性があります。
また、事故の原因が自殺や孤独死である場合は、特殊清掃を行っておくことで買取価格がアップする場合が多いです。
人が亡くなってから見つかるまでの期間が長いと、屋内に体液が死臭が染み付いてしまいます。
これらはハウスクリーニングでは除去することはほとんど不可能で、特殊清掃を行う業者に依頼をしなければなくなりません。
特殊清掃の費用は高額で、依頼できるのは資金面で余裕がある場合に限られますが、行える状況にあるなら売却後のことも考えて実施しておくと良いです。
事故物件は、原因になった事件もしくは事故の内容により価格が変わって来ますが、一般的な目安としては通常物件よりも2割から3割程度の下落といいます。
価格を下げても必ず売れる保証はないので、事故物件を売却する場合には訳あり不動産を専門にしている買取業者を選ぶことをおすすめします。
買取業者を選択するときのポイントは、事故物件を専門に買い取っている会社を見つけることや行政処分歴の確認を行う、そして数社に対して査定の依頼を行う、この3つです。
この中で行政処分歴の有無の確認といったポイントは、特に注意しなければならない部分です。
不動産を取り扱う宅地建物取引業者は、国土交通省や都道府県知事の許可必要で、許可を得て営業を行っている会社は宅地建物取引業として営業は可能です。
ただ、業務にはある程度の制約があり、宅地建物取引業法に違反する業務を行った際には行政処分の対象になります。
また、行政処分を受けたことがある業者は顧客とのトラブルが多いので注意しなければなりません。